「朝活」がブームとなり、多くの人々がそのメリットに注目しています。
朝早起きをして有意義な活動をする。これだけ聞けば素晴らしい活動に思えます。
だけど、朝が得意でない人にとっては、そういった流れに乗れないこともあり、「自分には無理だ」と感じることがあるかもしれません。
そんな方々にオススメしたいのが、朝活の代わりに行う「夕活」です。
夕活は学業や仕事が終わる夕方以降の時間を有効的に活用するというものです。
朝が苦手な人も輝ける時間
「朝活がいい」とはよく言われることですが、朝に活動するのが難しい人もいます。その理由は何でしょうか?
実は、人には朝が得意な人と夜が得意な人がおり、それは個人差があるためです。
科学的見地からもこれは証明されています。
夜型の人は朝型の人に比べて、生体リズムが約4~5時間遅れています。
体温が低めの時は覚醒度が下がり、高い時は覚醒度が上がるため、夜型の人が朝に弱く夜に強いのは自然なことです。
また、ミラン大学の研究によれば、夜型の人は夜に創造力が格段に増すことが分かっています。
さらに、最近の研究によると、人が朝型か夜型かは遺伝子に大きく左右されているそうです。
だとしたら、生活習慣を変えようと努力しても、なかなか逆らいがたいものがありますよね。
朝を活用することも有益ですが、夜型の人が朝を無理に活動的に過ごすよりも、それ以外の時間を有効活用することの方が生産的かもしれません。
ですが、夕活なら朝型の人でも夜型の人でも、活動的に過ごせる時間ですからね。
こちらは周囲が寝ている時間も活動するやり方になるため、朝に行動する必要のある学校や会社に所属していない方は、夜活を選択するのもありかもしれませんね。
夕活のススメ
もし朝の活動が苦手で夜型の生活が好みの方に、特にお勧めしたいのが「夕活」です。
「夕活」とは、仕事が終わった後の空いた夕方を利用して、自分の趣味や学びに時間を割くこと。これは朝に行うアクティビティの夕方版とも言えます。
実は「夕活」は、政府によっても推奨されている活動です。公式には「ゆう活」と表記され、この「ゆう」という言葉には多くの意味が含まれています。
このゆう活は、夏場の長い日中を活かし、早朝に仕事を始めて日が長い間に終えることで、夕方以降の時間を有効に使うという考え方です。「ゆう」の字には以下のような意味が込められています。
「夕」やけ時に
「悠」々とした時間が生まれる
「友」人と会える
「遊」ぶ時間が増える
家族で過ごす「優」しい時間ができる
新しい人・モノ・ことと自分が「結」ばれる厚生労働省ホームページより
このアイデアは海外のサマータイムと似ていますが、日本のゆう活は特にワークライフバランスの向上を目指しています。そのため、夕方以降は家族や友人とのふれあいが推奨されているのです。
政府のプロモーションサイトでは、英会話や料理クラスなどを通じて自己向上を図る提案や、家族との時間、友人との食事や集まりなど、多彩な夕活の選択肢が紹介されています。
自宅での読書や勉強も良いでしょう。「何か新しいことを始めたいけれど、朝活には抵抗がある」という方々に、「夕活」をお勧めします。
夕方のメリットを生かした夕活は?
夕方の特有の時間を利用する夕活には、どのようなアクティビティが考えられるでしょうか。ここでいくつかのアイデアを紹介します。
1. ジムやランニングでひと汗かく
一般に、人は午後から夕方が一番運動しやすい時間帯になります。
このため、夕活で運動を取り入れることは、活動的な一日を締めくくる意味でも、非常に良い行動です。
仕事や学校の帰りに一汗流す習慣を作るのは、生活を豊かにするという意味でも非常に良いのではないでしょうか。
2. 夕活で人との交流を
朝活と夕活の大きな違いは、周囲が起きているかどうかです。朝活では人の目を気にせずに集中できる一方で、夕活は人との交流に最適です。
リアル交流やネットワーキングイベントで新しい出会いを楽しむのも良いでしょう。人との繋がりは、計り知れない価値があります。
夕活に興味はあるけれど、何から始めたらいいか迷っている方は、まずは他の人との交流から始めてみることをお勧めします。
夕活を楽しんでみませんか?
朝活と夕活、どちらにも独自の特徴と利点がありますが、根本的な目標は共に「有効に時間を利用して、生産的な活動に取り組む」ことにあります。この基本的な考え方はどちらにも共通しています。
もし朝活が苦手であるならば、それに囚われず、自分に適した方法で、より充実した個人的な時間の使い方を計画してみることをお勧めします。夕活はその素晴らしい選択肢の一つです。